はづきひろほ物語 |
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プロフィール はづきひろほ(Hiroho_Hazuki) 「はずきーず」の末っ子。 幼いときに母を亡くし、父は現在のママハハと結婚。 義姉たちの執拗な嫌がらせに耐えかね、ひとりダンジョンへと旅立つ。 根っからの一匹狼。 クラスはソーサラー。Kuwasonを師に持つ。 |
「ちっ!もう来やがったか…」奴等の狙いはこの私そのものだ。こうなっては仕方が無い…隙を突いて、瞬殺するのみか…。 迷宮のレヴェルは7を超えていた。私に頼れるものは…すでに無い… Kuwasonを師匠に持つ「はづきひろほ」は、すでに、治療屋のオヤジや、魔法屋のオバサンさえも頼りにはしていなかった。 その戦略は、回復に行くよりもLVを上げろ…だった。町へは未帰還のままLVはすでに5に達しようとしていた…。 「ん!?あ、あれは…」そこに見たものはマナ回復の泉…。「いける!いけるわ!」 今まで、ファイアボルトを打ち尽くした後は、チャージドボルトで一掃…そしてLVアップ、の戦略を取っていたひろほにとっては願っても無いものだった。 しかし… 無情にも「それ」はやってきた…ひろほをはるかに上回るそのLVはひろほの命の綱である「怪物」を、すさまじい勢いで狩っていくのである…。 「いけないっ!とにかくこのBookだけでも… 不運とは重なるもの…ひろほがBookを拾おうとしたその直後!ひろほはゲームから放り出されてしまった。 数分後、同じ場所にBookはなかった…しかもB2に先回りしたひろほを奴等がおってくる…。ここは、誰も入るわけの無い部屋「炎の燃え盛る部屋」に隠れよう…。 ひろほの剣はすでに交差した状態だ… 奴等の足音が近づく…どうやら先ほどまで闘っていた怪物と交戦中のようだ…。 「今ならもしかして!」ひろほは、B1で見つけた「炎の弓」を、二つのドアの隙間を縫って、「ゆうあんしー」という吟遊詩人から教わった「超長距離射撃」を試みた! 煌く閃光…そしてドアを再び閉じる。 しかし、その次の攻撃のとき…やつらはいた…やつら…それは紛れも無い「ひろほの義姉たち」だった。すかさずB1へ逃れる…。なぜなら、ひろほのマナは先ほどの怪物たちとの戦いで消耗しきっていたからだ…。 だが…あろうことか、義姉の一人は「てれぽうていしょん」なるバテレンマジックを行使し、ひろほを追いつめる… 諦め…会話を始める…義姉たちも互いに「てれぱしい」で話しを始めた…。 「恐るべき怪物だ…」ひろほは思った。しかし、それはまたと無いチャンスだった!ひろほの類希なる聴覚と俊足を持ってすれば簡単な事だった…。 闇に身を躍らせ、一目散にマナ回復の泉へ…。義姉たちにはその動きがまるで、その場からひろほが消えてしまったかのように見えた。 相手の動きが手に取るように分かる…。 数分後、ひろほを見失った義姉たちはB2の怪物を一掃し、「肉屋さん」を倒しにかかっていた…。 B3…ひろほはスケルトンキングとの戦いを挑んだ…姉たちも追いついてくる…が…わずかLV5にして、ひろほはスケルトンキングを秒殺してしまう力を持っていたのだ! 一撃も攻撃を食らわず、そしてHPを減らされる事もなく倒したのだ。そして、「チーン」という澄んだ音! おちたアミュをひろう…それこそ魔力を上げるアミュだったのだ、しかし、これも後に義姉たちの策略にはまり、失う事となるのだが…。 義姉たちが低レヴェルの怪物を一掃してしまったため、ポーションが拾えず、やむなく町へ…。しかし、そこで、義姉たちの更なる嫌がらせが待っていようとは…。 再び、地下へ潜るひろほ…しかし、そこに怪物の姿はなかった…しかも、本棚という本棚がB2からB4にわたって荒らされ尽くしていた…。Sであるひろほにとっては、これが最も辛い事であった。 次のページへ |